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AutoCADを使った図面作成にトライ!コツとポイントを解説

世界で最もポピュラーなCADソフトであるAutoCADは、初心者からプロフェッショナルまで、全てのユーザーにおすすめできる製品です。この記事では、これからAutoCADを使いこなしていきたいと考えている初心者の方に向けて、基本的な図面作成の手順について、解説します。

図面作成の際に覚えておきたいコツや、図面作成上達のポイント、AutoCADと合わせて使いこなすことで相乗効果が得られるツールについても紹介します。

目次:

  1. AutoCADの強み
  2. AutoCADを使った図面作成の手順
  3. AutoCADを使った図面作成のコツ
  4. 図面作成上達のポイント

AutoCADの強み

AutoCADは2D・3Dに対応するCADソフトの一種ですが、そもそもどのような点が高く評価されているのでしょうか。AutoCADの強みについて、ここでは3つ紹介します。

必要な機能が全て揃った汎用CADであること

AutoCADが世界で最も利用されているCADソフトの一つである理由として、一つにCAD業務で必要な機能が全て揃っている汎用CADであることが挙げられます。CADソフトにはいくつかの種類がありますが、価格や用途に応じて、搭載機能は微妙に異なります。

AutoCADはライセンス費用こそそれなりにしますが、業務上必要な機能が一通り揃ったハイエンド製品であるため、不便を感じることはありません。

業界特化のツールセットを備えている

AutoCADはただの汎用CADにとどまらず、必要に応じて専門CADとしても運用できるのが便利なポイントです。AutoCADは別途業界特化のツールセットを備えており、建築や設備設計、インフラなど、多様な領域の専門機能をこれらのパッケージから引っ張ることができます。

現在のCAD運用において、特定業務における専門機能の不足に悩んでいる場合、AutoCADへの切り替えが問題解決につながるかもしれません。

他製品との連携に強い

AutoCADは単体での運用に優れているだけでなく、他のAutodesk製品と併用することで、より質の高い業務遂行につながります。例えばBIMソフトのRevitやレビューソフトのNavisworksとの連携は、シームレスな業務環境の実現や、コミュニケーションコストの削減による生産性向上が実現するでしょう。

AutoCADを使った図面作成の手順

それでは、AutoCADを使って図面作成を行う際、具体的にどのような手順を踏んで制作を進めていくのか、ここで解説します。今回は、建物の間取りを2Dで描く際のプロセスを参考にしてみましょう。

図面枠・図面名を描く

AutoCADを使って平面図を描く際、まず必要なのが図面枠の描画です。AutoCADは本来、空間の中に図面を描いていくような使い方となるため、図面枠を描かなくても運用はできます。ただ、図形の大きさがどれくらいなのか、イメージを掴みやすくするためにも描いておいた方が印刷の時などに便利です。

縮尺及び図面名を記入しておき、本格的な図面作成に取り掛かりましょう。

基準線(通り芯)を描く

図面作成は、基準線を軸として描画を進めていきます。レイヤー機能の一種である「画層」機能を使って、印刷する線の太さや色、名前を決められるので、これを定義した上で基準線を引きましょう。

作図コマンドの一種である線分コマンドを用いて、図面のスタンダードを描画し、ここに肉付けしていくような形で作業を進めます。

壁の中心線・寸法を描く

基準線を描画できたら、続いて壁の中心線を書いていきます。どこからどこまでが壁なのか、基準線をもとにしながら正確に壁の位置を記す作業です。また、その際に各壁の寸法を書いておくことで、詳しいサイズ感を読み手に正しく伝えることができます。

建具を描く

建具とは、ドアやサッシのような室内設備のことを指します。どこが窓になっていて、どこがどんな向きに開くのか、丁寧に描写しましょう。壁と交差している建具がある場合、交差した壁の部分をトリミングする作業を地道に行います。

設備を入れる

建物の大枠が完成したら、細かい設備を描画していきます。バスタブや洗面台、キッチンなど、室内の設備を充実させ、建物としての機能性を具体的に表現しましょう。

AutoCADを使った図面作成のコツ

図面作成は手順こそシンプルですが、業務として大量の作成作業が発生すると、一つ一つを丁寧に、それでいてスピーディにこなすことが求められます。このような現場でもパフォーマンスを高めるためのコツとしては、以下の点が挙げられます。

手書きで下書きを作ってみる

まず、図面作成はあらかじめ手書きで下書きを作っておくと、作業スピードはかえって早まり品質も向上します。下書きの段階からAutoCADを使っていると、試行錯誤をCADソフトを使って行うこととなるため、遅々として完成に近づけない場合があるためです。

あらかじめ手元のメモ用紙やノートなどに鉛筆やペンを使って下書きを描画し、それに基づいてCADソフトを使い組み立ていくと、スムーズに図面を描くことができます。

ある程度順序を定型化させる

図面作成はデザインさえ固まれば基本的にルーティンワークなので、自社業務の都合に合わせた定型化が重要です。「こうきたらこう」という手順を常に大切にすることで、余計な意思決定やケアレスミスなどを回避することができるでしょう。

ブロック機能を活用する

ブロック機能とは、同じ記号や図をまとめて編集することができる機能です。一つ一つのパーツを別個に編集すると大変な時間がかかりますが、ブロック機能を使えば一回の編集で完了し、時間削減につながります。

図面作成上達のポイント

図面作成をより高いレベルで実現したい場合、以下のポイントにも注意してみることをお勧めします。

ショートカットキーを活用する

AutoCADにはショートカットキーが複数設定されているため、これらを一つずつ覚えていき、使いこなせるようになると、作業時間削減につながるでしょう。

基本的なコピーとペースト、データ保存はもちろん、AutoCAD特有のショートカットも用意されているため、リファレンスなどを参考にしながら活用することをおすすめします。

クイック選択を活用する

クイック選択とは、複数のオブジェクトをまとめて選択することができる機能です。ドラッグでオブジェクトを指定するだけでなく、プロジェクト内で、特定の特徴を持った図形を指定し、自動で選択するような機能も備わっているため、非常に便利です。

クイック選択を有効活用できれば、細かな操作にかかる負担も削減できるでしょう。

公式のチュートリアルを活用する

AutoCADは豊富な機能を備えているため、少しずつ使い方を覚えていくことが賢明です。Autodeskの公式サイトでは、初心者向けのチュートリアルが充実しており、これらを活用することもおすすめします*1。

CADの基本的な概念から動画で学べる演習カリキュラムまで、とにかく充実しているため、一度目を通しておきましょう。

まとめ

この記事では、AutoCADを使った図面作成の方法について、解説しました。AutoCADは図面作成以外にも、3Dモデリングなどの業務にも適用ができます。機能についての理解を深め、自社業務へ応用していきましょう。

 

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参考:

*1 Autodesk「AutoCADの使い方」

https://www.autodesk.co.jp/solutions/autocad-tutorials

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