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Autodesk CALS Toolsとはどんなツール?対応ソフトや機能を紹介

Autodeskは多数の製品を展開しており、それぞれ異なる機能を提供しユーザーの高い満足度を実現しています。また、有償の製品以外にもサブ的な役割を持つ製品の中には無償提供の製品も存在し、有償製品のユーザビリティ向上に役立てられているのも覚えておくと良いでしょう。

この記事では、そんなAutodeskが提供する無償の利便性向上ツール「Autodesk CALS Tools」について、主な機能や導入メリット、合わせて使うと便利な製品について、解説します。

目次:

  1. Autodesk CALS Toolsとは
  2. Autodesk SXF Viewerとの違い
  3. CALS Tools導入で得られるメリット
  4. CALS Toolsの主な機能
  5. CALS Toolsと相性の良い製品

Autodesk CALS Toolsとは

Autodesk CALS Toolsは、主にデータ交換の支援機能を提供しているAutodesk社の製品です。

データを電子納品する際、業務の妨げとなるリスクを抱えているのがデータの互換性の問題です。多様なソフトを目的に応じて使い分けるだけでなく、事業者間で異なるソフトを使用しているために、生成されるデータの形式が異なるケースも珍しくありません。

それらを一つのプロジェクトのために併用する場合、データ形式のすり合わせを行わなければなりませんが、その際互換性のないデータ形式が混ざっていると、データ連携ができず、業務上の負担が増えてしまうという問題も出てきます。

このような問題に対処できるのが、Autodesk CALS Toolsです。特定のデータ形式を別のデータ形式に変換したり、古くなったCADデータを最新のデータ形式にアップデートしたりと、データ形式に関する問題をまとめて解決できるのが特徴です。

Autodesk SXF Viewerとの違い

Autodesk CALS Toolsと似たような製品に、Autodesk SXF Viewerと呼ばれるものがあります。こちらは名前にもあるとおりSXF形式のファイルを展開し、閲覧することが可能な製品で、図面の内容をチェックしたい時にあると便利なサービスです。

SXF形式は公共事業におけるCADデータ形式として広く採用されており、通常のビューアでは確認できない場合もこれがあればチェックできます。

Autodesk CALS ToolsもSXF形式に対応している製品ですが、こちらはSXF形式のデータを変換するのに活躍します。そのため、データそのものを閲覧したい場合にはSXF Viewerを参考にして、データを特定の形式に変換したい場合はCALS Toolsを使用するという使い分けが有効です。

CALS Tools導入で得られるメリット

Autodesk CALS Tools単体でモデリングなどができるわけではありませんが、他のAutodesk製品と合わせて運用することで、多様なメリットを期待することができます。

業務効率の改善

CALS Toolsを使ったデータ変換が現場に定着すれば、業務効率化において成果が得られるでしょう。通常であればデータ変換のために相応の作業コストを強いられていたところを、CALS Toolsがあればその負担を最小限に抑えられるからです。

データ作成に伴うコストを削減するとともに、対応データ形式であれば古くなった形式を最新のバージョンに変換することもできるので、古い形式のデータを使用することによる負担に縛られる心配もなくなります。

ソフト間の互換性向上

データ変換の負担を削減することで、ソフト間の互換性をさらに高め、連携効果の向上に貢献します。

これまでソフト間でデータを引き渡す際に発生していたデータ変換の問題や、互換性チェックの負担を解決できるため、複数の製品を使い分けている現場においては強力な導入効果が期待できるでしょう。

Autodesk準拠の使い勝手を備えている

CALS ToolsはAutodesk製品の一種であるため、普段からAutodesk製品を使い込んでいるというユーザーにとってありがたいサービスでもあります。

サードパーティの製品を使用する場合、新たにそのサービスのUIになれたり、互換性の問題を抱えたりすることもありますが、CALS Toolsならユーザビリティなどの面でギャップが小さいことが期待できるため、頼りになるサービスです。

CALS Toolsの主な機能

CALS Toolsには多様な機能が実装されていますが、ポイントとして知っておきたい機能は以下の通りです。

レイヤーの自動振り分け・振り分け学習機能

CALS Toolsは、工種と図面種を自動で認識し、振り分ける機能が備わっています*1。目視で判別する必要がないので、業務削減効果は高いでしょう。

また、振り分けについても自動と手動を選ぶことができるのに加え、同じパターンで書かれた振り分けについては学習し、自動振り分けの際の参考となってくれるため、以後は自動対応に任せることも可能です。

CADデータの一括変換機能

CALS ToolsではSXFやDWGなど、主要なCADデータ形式から任意のCADデータ形式へいつでもすぐに変換することができます。データに直接互換性がない場合でも、CALS Toolsを使用することで互換性を確保し、業務を遂行することができます。

シームレスなソフト連携を実現し、高度なCAD運用に役立ちます。

CALS Toolsと相性の良い製品

CALS Toolsは全てのAutodesk製品と互換性を持っているわけではありませんが、併用することで高い効果を発揮する製品としては

  • AutoCAD
  • Civil 3D

の2つが挙げられます。

いずれのサービスもAutodeskにおけるCADソフトの代表格であり、AutoCADは汎用CAD、Civil 3Dは専用CADとしてあらゆる現場での採用が進んでいます。

これらのソフトは単体でも汎用性が高く、ファイルの互換性も高いですが、CALS Toolsの変換能力をうまく活用することで、より便利に使いこなすこともできるでしょう。

すでにこれらのソフトを使用している場合、うまくCALS Toolsを使いこなせるよう運用環境を一度検討してみると良いでしょう。

まとめ

この記事ではAutodeskのデータ変換ツールであるCALS Toolsについて紹介しました。AutodeskのCADソフトはCALS Toolsとの併用によって、さらに質の高い業務を実現できるようになります。

既存の互換性を拡張し、データの可用性を高めてくれるこの製品は、無料でダウンロードができるため、まずは気軽に使ってみることをおすすめします。

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出典:

*1 Autodesk「Autodesk CALS Tools」

https://www.autodesk.co.jp/solutions/autodesk-cals-tools

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