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無料のCADビューワソフト、Autodesk Viewerとは?実際に使ってみた

はじめに

建築・設計のプロジェクトを同時並行で管理していると、各作業者や協力会社から多様なCADデータを受け取る場面が増えてくると思います。特にプロジェクトマネージャーのように数多くのチームメンバーを率いながら進行状況を把握しなければならない立場にあると、時間と手間を掛けずに複数のファイル形式を閲覧し、かつコミュニケーションを円滑にするためのツールが強く求められます。

そこで注目したいのが「Autodesk Viewer」です。これは、ブラウザベースの「無料 CAD ビューア」であるだけでなく、簡単な注釈やコメントを共有できる「リモート コラボレーション ツール」としても機能する点が特徴となっています。大規模な建築プロジェクトでも、場所や端末を問わずに「DWG ファイル 閲覧」や「RVT ファイル対応」が可能であり、チーム内の業務効率を高めるうえで欠かせない存在になりつつあります。

本記事では、初心者向け Autodesk Viewerの概要から利用方法、そして実際に「3D モデル共有」や「オンライン CAD ツール」との機能がどう使えるのかを詳しく見ていきます。加えて、具体的な操作手順や「Autodesk Viewer アクセス方法」などに言及し、スムーズに導入できるように解説していきます。最後には、実際に試して得られた感想も盛り込み、建築プロジェクトを管理する方々にとって役に立つ情報をまとめます。

画像: Autodesk Viewerで建物の意匠モデル(rvt)を表示した図 (筆者作成)

サンプルファイル借用: Autodesk「RUG ライブラリ – Revit 2020 意匠サンプルモデル ver 1.7」

https://bim-design.com/rug/library/

Autodesk Viewerの概要

Autodesk Viewerは、非常に多様なCADファイルに対応したブラウザベースのビューアとして知られています。インストールを必要とせず、インターネット接続が可能なパソコンやタブレット、スマートフォンなど、どの端末からでもアクセスできる「オンライン CAD ツール」という位置づけです。具体的には、AutoCADで広く利用されるDWGだけでなく、RVT、STEP、Solidworksなどのファイルを読み込むことができるCAD ファイル サポートが充実しており、多様な業務分野に携わる人たちから重宝されています。

参考. Autodesk Viewerにインポート可能な代表的なCADファイル

製品/ツール対応フォーマット
AutoCAD系DWG*, DWF, DWFX, DXF, DWT
Revit系RVT**
Fusion 360系F3D
Inventor系IAM, IPT, IDW
SolidWorksSLDPRT, SLDASM
CATIACATPART, CATPRODUCT
PTC Creo (Pro/ENGINEER)PRT, ASM, XPR, XAS
Siemens NXPRT
JT (Jupiter Tessellation)JT
STEP / IGESSTEP, STP, STPZ, IGES, IGS, IGE
ParasolidX_T, X_B
IFC (建築BIMデータ)IFC
FBX (Autodeskの3D交換フォーマット)FBX
OBJ (汎用3Dフォーマット)OBJ
GLTF / GLB (Web向け3Dフォーマット)GLTF, GLB
3DS MaxMAX
SketchUpSKP
ColladaDAE
NavisworksNWC, NWD
VUE (E-on Softwareの3D環境ファイル)VUE
RVM (AVEVAのプラントデータ)RVM
電子基板設計BRD, SCH, FBRD, FSCH
建築・設備関連GBXML (Green Building XML)
モデリングツール3DM (Rhino), WIRE (Alias)
点群データ系EMODEL

* AutoCAD® Architecture、AutoCAD® Plant 3D、AutoCAD® Civil 3D に対してのみ、Object-enabler 表示サポート。

** Revit® 2015 以降のファイル。

これは企業の設計室や建設現場、機械設計部門といったさまざまな場面で活用されており、リモートワークが増える昨今の状況にも適合しています。また、Autodesk社独自のクラウド環境を用いて「ファイル共有とビューア」を実現しており、特別なソフトウェアを導入するコストを抑えられることも大きな利点です。とりわけ大手ゼネコンや設計事務所など、大規模な業務を抱える場合には、本格的な3Dモデルを多数管理する必要があるため、導入ハードルの低い「ブラウザベース CAD ビューア」は大変便利です。

また、Autodesk製品の中には「DWG TrueView」と呼ばれる「無料 DWG ビューア」も存在しますが、こちらはデスクトップ版のソフトウェアであるため、インストール作業やバージョン変換などの手間が発生します。その点、Autodesk Viewerであれば自社WANやクラウドサーバーを介した運用が容易で、多拠点展開・遠隔地との共同作業にも対応しやすいのが特長です。AutoCADと Autodesk Viewerは別の立ち位置であり、編集の必要がない方や、まずは操作に慣れたいという方にも非常に適していると言えます。

Autodesk Viewerとは何か?

Autodesk Viewerとは、文字通りAutodesk社が公式に提供しているクラウドベースのCADビューアです。大きな特徴は、パソコンやスマートフォン、タブレットなど端末に縛られることなく、Webブラウザさえあれば操作できる点です。建築業では多数のCADソフトが使われるため、データのフォーマットが混在することも少なくありませんが、このViewerはDWGやDXFなどの2Dデータから、RVTやSTEP、さらにはSolidworksファイル対応まで、多彩な拡張子の「CAD データ 閲覧」を可能にしています。ファイル容量が大きい場合でも、サーバー側で変換処理が行われるため、ローカルPCのスペックがそこまで高くなくても閲覧できるのがメリットです。

さらに、複数のユーザーが同じファイルを同時に確認し、必要な時にコメントや寸法注釈を入れることができる「Autodesk Viewer 注釈ツール」も用意されています。これにより、ソフトウェア導入費を抑えつつ、チーム内での合意形成や問題点の指摘を効率的に行えるようになります。

主な機能と特徴

主な機能としては、まず2D/3Dデータの拡大縮小や回転、ズーム、オービットビューなどの基本的な操作がスムーズに行える点が挙げられます。また、2次元の平面図だけでなく、3Dの立体モデルでも部材ごとの情報を閲覧したり、断面を切り出して構造を検証したりすることができます。これは、建築案件や大型設備などを設計・管理する上で非常に有用です。さらに注釈機能を使えば、オンライン上で簡単にコメントを追加できるため、プロジェクトメンバーが離れた場所からでもリアルタイムに意思疎通を図れます。

加えて、「Autodesk Viewer レビュー」が行われる際に便利なのは、URLだけで3D モデル共有を手軽に実行できる点です。閲覧権限を設定すれば外部のステークホルダーと協力しながら図面を参照できますので、建設プロジェクトの協議スピードを高めることが可能になります。なお、もしオフラインで高度な操作やバージョン変換を必要とする場合は、前述したDWG TrueViewやAutoCAD本体を利用する選択肢もありますが、そもそも閲覧だけなら「無料 CAD ビューア」のAutodesk Viewerの方がお手軽です。

Autodesk Viewerの主要な利点

ここからは、Autodesk Viewerを導入するとどういった恩恵が得られるのか、実績を踏まえつつ解説します。特に建築分野のプロジェクトマネージャーが複数のファイル形式を扱う場合、その真価を実感できる場面が多いはずです。例えば「DWG ファイル対応」だけにとどまらず、Revitで作成されたデータや板金図面のSTEPファイルを含めて、プロジェクト全体をクロスプラットフォームで管理しやすくなることが大きいです。

さらに、遠隔地のチームともリアルタイムかつ低コストで意思疎通できるため、従来のようにソフトウェアのインストールやバージョン整合性を気にする必要がありません。作図者とプロジェクト管理側が同じ画面を見ながら検討を進めることで、不明点や認識のズレが早期に洗い出されるのもメリットです。こうした「クラウドベース CAD」の利点を活かすことで、確認作業の時間を短縮し、その分だけ施主や協力業者とのコミュニケーションに注力できるようになります。

ファイル形式の幅広い対応

もっとも注目したい利点が、Autodesk Viewerが持つ「CAD ファイル サポート」の広さです。AutoCAD由来のDWGやDXFだけでなく、RVTファイル対応はもちろん、機械系のソリッドモデルで使用されるSTEPや、Solidworksファイル対応も一括して行えるのは大変貴重です。建築に限らず、工場設備や電気系統の取り回しなど、異なるCAD環境で作図されたモデルが同時に登場するケースは少なくありません。そうした複数のCADデータをまとめてレビューできるため、チーム間で設計意図を正確に共有しやすくなります。

また、Viewerは3Dモデル図面であっても、回転や断面表示などの立体把握機能をサポートしています。複雑なファサード形状の建築デザインを確認したい場合でも、完成イメージを素早く掴めるため、プロジェクトのスピードアップに繋がります。

リモートでの共同作業の容易さ

次の大きなメリットは、地理的に離れたチームや協力会社との共同作業が簡単にできる点です。「リモート コラボレーション ツール」として被写体を指示するときでも、同じファイルを複数人が同時に見ながらマークアップできるため、口頭の説明やメールの文面だけでは分かりにくい箇所を視覚的に理解できます。さらに、URLを共有するだけで特定の部分に注釈を入れられるため、バージョン管理が容易になり、「ファイル共有とビューア」を同じプラットフォームで完結できるのが効率的です。

従来の方法では、図面やモデルをPDF化してメール添付したり、ファイル転送サービスで受け渡ししたりと手間がかかりました。しかしAutodesk Viewerなら、自分のアカウントにログインさえすれば、プロジェクトに紐づいた各種データへすぐアクセスでき、現場の意見をスピーディに反映できます。これが意思決定の迅速化や修正箇所の一覧管理などを大きく後押しするので、大規模工事の進捗管理にも寄与します。

Autodesk Viewerの使用方法

ここからは、具体的な「Autodesk Viewer 利用方法」についてステップごとに説明します。大規模な設計や工事を扱う現場では、手軽なツールであっても初期導入がスムーズにいかないと、現場全体に浸透しにくいものです。そこで基本的な流れとしては、まずアカウントの作成とログインを行い、その後ファイルをアップロード、最後に閲覧や注釈、共有を活用するといった順序になります。

この流れを理解しておけば、急に受け取った図面データを確認したいときも速やかに対応できるようになります。特にファイルのアップロード手順や、外部へ共有するときの操作を把握しておくと、プロジェクト管理の効率が高まるので、初心者向け Autodesk Viewerとして覚えておくと良いでしょう。

アカウントの作成とログイン

Autodesk Viewerの利用を始めるには、まず「Autodesk Viewer サインアップ」が必要です。Autodesk公式サイトやトップページにある「無料で始める」あるいは「今すぐ表示を開始」などのボタンから登録画面に進み、必要事項を入力します。すでにAutoCADやRevit、Fusion 360などのAutodesk製品を使っている方であれば、そのアカウント資格情報を流用できる場合もありますので、二重登録の手間が省けます。

アカウントを作成したら、登録メールアドレス宛に届く確認メール内のリンクをクリックすることで、無事認証が完了します。その後、ブラウザでAutodesk Viewerにアクセスし、作成したアカウントでログインすると、ホーム画面が表示されます。ここで初めて自分専用のビューア環境が用意され、ファイルのアップロードや共有設定が可能となります。企業の管理者が利用を推進する場合は、チームメンバーそれぞれにアカウント作成を促し、全員が同じプラットフォームを使える体制を整えるのがおすすめです。

画像スクリーンショット: Autodesk 「Autodesk Viewerトップページ」

https://viewer.autodesk.com/

ファイルのアップロードと閲覧

ログイン後の画面では「新しいファイルをアップロード」といったボタンが表示され、そこから「DWG ファイル 閲覧」や「RVT ファイル対応」を含む多様な拡張子が読み込めるようになっています。指定されたドラッグ&ドロップのエリアにファイルを投下するか、ファイル選択メニューから該当ファイルを指定すれば、自動的にアップロードプロセスが開始されます。この時、サーバー側でモデル変換が行われるため、大きなファイルでもアップロード完了後は快適に操作できることが多いです。

画像: Autodesk Viewerデザインビュー(筆者作成)

ファイルがアップロードされるとサムネイルが表示され、それをクリックするだけで「2D/3D デザイン ビューア」としての閲覧画面に遷移します。ここではオービットビューを使って3Dモデルを回転させたり、拡大縮小して全体構造を見渡したり、断面を切り出して内部構造を精査したりといった操作が可能です。特に建築のBIMデータ(RVT)などでは、権限さえあれば属性情報を確認したり、一人称視点でウォークスルーして建物内部を仮想見学できるのも魅力です。

共有とコラボレーションの機能

ファイルの閲覧方法を把握したら、次に活用したいのが「デザイン共有ツール」としての共有機能です。例えば、アップロードした図面やモデルを外部の協力会社やクライアントに確認してもらいたいときには「共有」ボタンをクリックし、一時的にリンクを発行することが可能です。リンクは有効期限付きで、閲覧専用や注釈可などの権限設定を行えます。このおかげで、相手がAutodeskアカウントを持っていなくても、発行されたURLを開くだけでブラウザ上でファイルを閲覧できます。

また、共有された側もコメントを残したり寸法を図ったりすることができるため、プロジェクト運営全体のコミュニケーションを省力化できます。わざわざ別のビデオ会議やメール送信を行わなくても、図面上に色付きのマークアップを入れて意見を伝えられるため、作業手戻りが減り、さらに正確なフィードバックが得られやすくなるのです。エンジニアだけでなく、プロジェクトマネージャーや役職者などCAD操作に馴染みの薄いユーザーでも利用しやすいという点が大きな強みです。

実際に使ってみました

これまで解説してきた内容が現場においてどう役立つのか、実際にAutodesk公式サイトから入手可能なサンプルファイル(RVT、DWGなど)を使い、簡単に検証してみました。今回試した環境ではPCブラウザとしてGoogle Chromeを使用し、Autodesk Viewerにログインしてファイルをドラッグ&ドロップでアップロードする形で操作を行いました。初心者が最初に触れる段階で戸惑いやすい部分についても、合わせて確認しましたので、その所感を含めて紹介します。

大きなプロジェクトを抱える建築会社や設計事務所では、様々な拡張子のファイルが一度に飛び交うことがあります。そのため「CAD ビューア 比較」をするときに、操作の簡易さと対応ファイル形式の豊富さは特に大事な指標になります。「AutoCAD と Autodesk Viewer」の連携性も現場においては重要です。ここでは具体的にRVTファイルとDWGファイルを閲覧した際を例に取り、実際の操作感を共有します。

RVTファイルの表示と閲覧

まずはBIMソフトRevitのプロジェクトファイルであるRVTをアップロードしました。ファイルサイズがある程度大きかったためアップロードには少々時間がかかりましたが、読み込みが完了すると3Dの建物モデルが画面いっぱいに表示されます。オービット操作で外観をあらゆる角度から眺めたり、断面切り替え幅を調整して内部の階層構造を理解したりといったことが容易に行えました。特に複数の階を跨いだ配管ルートや屋根形状の確認などは、実物さながらの立体把握ができるので非常に重宝します。

このようなBIMデータをプロジェクト管理に使う場合、設計担当だけでなく現場監督や営業、役職者なども概要を把握したい場面が多いです。Revit本体を持っていない人でも、ブラウザだけでモデルを開けるので、意思決定のスピードアップに役立ちます。さらに、必要に応じて寸法計測や注釈を書き込むことも可能なので、納まりや衝突チェックなど最終の詰めをオンラインで進めることができます。

以下画像: Autodesk Viewerでサンプルデータ(rvt)を表示した図 (筆者作成)

各部材の属性情報も、右クリックメニューのプロパティからしっかり確認することができます。

X, Y, Z軸での断面図の作成や

モデル内での計測

モデルの分解

一人称視点でのウォークスルー

サイドメニューからシートを選択しての、図面の閲覧も可能。

DWGファイルの表示と閲覧

次に試したのが「DWG ファイル 閲覧」です。AutoCADで作成された図面は世界的に流通している標準フォーマットの一つであり、機械系や屋内レイアウト、設備配置、土木施工図面など幅広い用途で活用されています。このDWGをブラウザ上でサクッと開けるのは、「無料 DWG ビューア」を探している方にとってひとつの魅力になるはずです。アップロード後、2Dの図面はピンチ操作やマウスホイールを使い簡単にズームイン・ズームアウトでき、必要があれば線の壁厚や細かな寸法なども高精度で確認できます。

また「Autodesk Viewer 注釈ツール」を使用すれば、取付位置の変更や追加の補強材案など、新たな検討事項を視覚的に示すのも容易です。もし従来のPDF図面で行っていた書き込みと比べても、圧倒的にスピーディでミスが少ないと感じました。最も面倒なアップデートはバージョン管理ですが、クラウド上で最新ファイルを共有できるため、いつまでも古い図面を参照していたという取り違いが防げるのも大きな強みです。

画像: 簡単な機械図面(DWGファイル)を表示してみた様子(筆者作成)

サンプルファイル借用: Autodesk「AutoCADサンプルファイル」

https://www.autodesk.com/jp/support/technical/article/caas/tsarticles/tsarticles/JPN/ts/6XGQklp3ZcBFqljLPjrnQ9.html

使ってみた感想

実際にRVTやDWGなどのデータを自身でアップロードしてみたところ、想像以上にスムーズに操作できました。特にストレスを感じなかった点として、ViewerのUIが比較的シンプルであることが挙げられます。過剰なボタン数や煩雑な設定画面がなく、一般的なマウス操作と最低限のメニュー構成で直観的に扱えるのが、有料ソフトを使い慣れていないメンバーにも受け入れやすいと感じました。

一方、ファイルサイズが極端に大きいモデルや、細部までこだわられた高度なBIMデータを扱う際には、読み込みにやや時間が掛かることもあるため注意が必要です。とはいえ基本機能の範囲で注釈や寸法取りなどはストレスなく実行でき、かつ「3D モデル共有」もしやすいことから、大掛かりなプロジェクトでも十分活用可能だと感じました。総合的に見て「Autodesk Viewer 解説」のとおり、導入しやすく業務効率化に貢献できるツールだと思います。

Autodesk Viewerはクラウド上でデータを取り扱うため、社内のセキュリティポリシーに従って運用することが肝要です。閲覧や編集の範囲を厳密に設定し、URLの有効期限管理を徹底すれば、機密保持と利便性を両立できます。特に競合他社との協業案件では、データの扱いに注意を払う必要があるため、管理者権限を持つ人がしっかりルールを策定し、チーム全体に周知すると安心です。

まとめ

以上、ブラウザだけで2Dおよび3DのCADファイルを手軽に閲覧できるAutodesk Viewerについて、基本概要や利点、実際に使った際の感想などを紹介しました。とりわけRVTやDWGをはじめとする「DWG ファイル対応」「DXF ファイル対応」「RVT ファイル対応」「STEP ファイル対応」「Solidworks ファイル対応」など、多彩なフォーマットを一ヶ所で閲覧できる「ブラウザベース CAD ビューア」である点は、複数の専門分野を跨ぐ大規模プロジェクトには非常に魅力的だと考えます。従来のように各種ソフトをインストールするハードルやバージョン合わせの煩雑さを減らし、URL共有だけで即座に情報を共有できる仕組みは、プロジェクト管理者にとって大きな助けとなるでしょう。

特筆すべきは、「3D モデル共有」と「リモート コラボレーション ツール」を一体化していることです。プロジェクトチーム全員が時と場所を問わずに図面やモデルをチェックし、注釈やフィードバックを残せる体制ができれば、確実にコミュニケーションの質が向上し、誤解や手戻りを最小限に抑えられます。特別に重いアプリを持つ必要がなく、Webブラウザで完結するという特性は、設計部門だけでなく、社内の経理担当者や顧客サイドの関係者にも親しみやすいはずです。

建築におけるBIM活用が進むなか、こうした「無料 CAD ビューア」の存在はますます重要になってきます。コスト削減だけでなく、業務の生産性と精度を高める効果も期待できるため、まだ使ったことがない方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。複数のデータ形式を扱う必要がある、あるいは遠隔地との共同作業を円滑に進めたいと考えている方々にとって、本ツールは最適な選択肢となり得るでしょう。

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参考情報:

Autodesk「Autodesk Viewer」

https://viewer.autodesk.com/

※本記事は2025年2月25日現在の情報を元に作成しています。

 サービス・アプリケーションの機能および価格については随時改定の可能性がございます。

 実際にご利用される際には、公式サイトの情報も合わせてご参照ください。

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