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Revit 2019とは?バージョン同士の互換性や動作環境(最低・推奨)もわかりやすく解説

Revit 2019は、2018年4月にリリースされたBIMソフトウェアです。(*1)

サポートが終了しているため、今から新規購入することはできませんが、すでに使っている方は引き続き使うことができます。(*2)

この記事では、Revit 2019の概要と動作環境についてわかりやすくご紹介します。

これからRevit 2019を使う予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

1.Revit 2019とは(機能・互換性・LTとの違い)

2.Revit・BIM・CADの違い

3.Revit 2019の動作環境(最低・推奨)

Revit 2019とは

まず最初に、Revit 2019とはどんなソフトウェアなのかを見ていきましょう。

Revit 2019とはどんなソフト?

Revit 2019は、BIM設計のためのソフトウェアです。

このバージョンから、データが一元管理できるクラウドプラットフォーム「BIM 360 Design」が導入されました。(*3)

Revit 2019には、設計をサポートする便利なアドインも用意されています。

見積書作成ソフトウェアにデータを連携するアドインや、建築基準法のチェックをするアドインなど、さまざまなアドインがあります。(*4)(*5)

アドインは自分で開発することもできるため、自社のプロジェクトにぴったりのアドインを開発することも可能です。

Revitのアドインは、公式サイトでアカウントにサインインするとダウンロードできます。(*6)

Revitはバージョンの互換性がある?

Revitはほぼ毎年新しいバージョンがリリースされています。

新バージョンにアップデートした場合、旧バージョンのRevitデータは使用することができるのでしょうか?

Revitで古いバージョンのデータを開いた場合、現在のバージョンにデータがアップグレードされます。(*7)

ファイルを開くだけで自動的にアップグレードされるので、特に操作は必要ありません。

逆に、古いバージョンのRevitで新しいバージョンのファイルを開こうとすると、エラーメッセージが表示され、開くことはできません。

その場合は、新しいバージョンのRevitをダウンロードして行いましょう。

RevitとRevit LTの違いは?

Revitには、「Revit」と「Revit LT」の2つのシリーズがあります。

この2つの違いは、機能と価格です。(*8)

Revit LTはRevitのライト版となり、価格は約5分の1で、機能も少なくなっています。

Revit LTにない機能はこちらです。

・MEPモデリング

・ワークシェアリング

・解析機能

・ジェネレーティブデザイン

・Dynamo for Revit

ワークシェアリングは、複数のメンバーで同時に同じファイルを編集できる機能です。

大規模なプロジェクトには欠かせない機能となっています。

予算との兼ね合いも考慮しつつ、プロジェクトの規模や必要な機能に応じてシリーズを選択しましょう。

Revitと他のCADとの違い

次に、Revitと他のCADとの違いを見ていきましょう。

Revit・BIM・CADの違いは?

まずは、BIMという言葉の意味から見ていきましょう。

BIMとは、ビルディング インフォメーション モデリングの略で、建築物の設計・施工を行う際に、3Dモデルを使ってデータを共有する仕組みのことです。(*9)

紙の図面を共有する従来の方法と違い、データの一元管理やコスト削減が可能となり、生産性の向上につながります。

Revitは、BIMを行うためのソフトウェアです。

3Dモデルを作成し、共有するためのソフトウェアで、プロジェクトを効率よく進めるための機能が豊富に用意されています。

RevitとBIMの違いは、設計・施工のための仕組みと、その仕組みを実行するソフトウェアという点です。

RevitとCADの違いは?

「図面を作成する」といえば、CADソフトが思い浮かぶのではないでしょうか。

RevitとCADの違いは何でしょうか?

Revitは、3Dモデルを使ってプロジェクトデータの一元管理やコスト削減を行う「BIM」の取り組みのためのソフトウェアです。

一方で、CADは作図のためのソフトウェアです。

3Dモデルの作成ならCADでもできますが、BIMデータの一元管理を行うことはできません。

RevitはBIMを行うためのソフトウェアで、CADは作図のみを行うソフトウェアという違いがあります。

Revit 2019の動作環境

Revit 2019を快適に動かすには、特にメモリやグラフィックに関してスペックの高いPCが必要です。

ここでは、動作環境を見ていきましょう。

Revit 2019の動作環境は、エントリレベル・バリュー・パフォーマンスの3タイプで分けられています。

3タイプの違いは、扱う3Dモデルの大きさです。

戸建て住宅など小規模なモデルならエントリモデルで十分ですが、大規模建築物を扱うならパフォーマンス、オフィスビルなどの中規模建造物はバリューを選ぶといいでしょう。

Revit 2019の動作環境(推奨)

Revit 2019で推奨される動作環境として、バリューの動作環境を見ていきましょう。(*10)

OS:Microsoft Windows 10 Anniversary Update 64ビット版(バージョン1607以降):Enterprise、またはPro

Microsoft Windows 11

CPU:SSE2 テクノロジ対応のマルチコア Intel Xeon

または i-Series のプロセッサ

またはこれらに相当する AMD プロセッサ

(入手可能な最高速度のCPUを推奨)

メモリ:8GBのRAM

ビデオ アダプタ:Shader Model 5搭載のDirectX 11対応のグラフィックス カード

ディスク空き容量:35GB

Revit 2019の動作環境(最低)

次に、Revit 2019の最低動作環境として、エントリレベルの動作環境を見ていきましょう。(*10)

OS:Microsoft Windows 10 Anniversary Update 64ビット版(バージョン1607以降):Enterprise、またはPro

Microsoft Windows 11

CPU:シングルコアまたはマルチコアの Intel Pentium、Xeon

または i-Seriesのプロセッサ

または SSE2テクノロジ対応の同等の AMDプロセッサ

(入手可能な最高速度のCPUを推奨)

メモリ:4GBのRAM

ビデオ アダプタ:Shader Model 3搭載のDirectX 11対応のグラフィックス カード

ディスク空き容量:35GB

最低動作環境は、推奨動作環境よりCPUとビデオアダプタのスペックがやや低めになっていますが、CPUは最高速度が推奨されています。

お使いのPCのスペックと照らし合わせて、必要な場合は買い替えも視野に入れて検討してみましょう。

まとめ

Revit 2019は、BIMのためのソフトウェアです。データが一元管理できるクラウドプラットフォームや、便利なアドインなど、生産性の向上につながる機能が豊富に用意されています。

バージョン同士の互換性もあり、上位から下位へはファイルを開くことで自動で変換することができます。

動作環境は、扱う3Dモデルの規模によって3つのタイプに分かれているので、お仕事の内容に合わせて選択しましょう。

Revit 2019をスムーズに使うために、PCのスペックや作業環境を整えていきましょう。

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◆参考URL

*1 AUTODESK「Revit 2019 の新機能は何ですか?」

https://www.autodesk.com/blogs/aec/2018/04/11/whats-new-in-revit-2019/?redirected=1&redirected=1

*2 AUTODESK「使用可能な製品バージョン」

https://www.autodesk.com/jp/support/account/manage/versions/previous-versions

*3 Technology Perspective from Japan「Revit 2019 の新機能 その1」

https://adndevblog.typepad.com/technology_perspective/2018/04/new-features-on-revit-2019-part1.html

*4 AUTODESK App Store「Helios Link 2020」

https://apps.autodesk.com/RVT/ja/Detail/Index?id=7405745753096144038&appLang=ja&os=Win64

*5 AUTODESK App Store「ADS-BT Light 2021」

https://apps.autodesk.com/RVT/ja/Detail/Index?id=4669902316810358040&appLang=ja&os=Win64

*6 AUTODESK「Revitのアドインの場所」

https://www.autodesk.com/jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Where-to-find-add-ins-for-Revit.html

*7 AUTODESK「Revit における旧リリースのソフトウェアとの下位互換性」

https://www.autodesk.com/jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Backwards-compatibility-of-Revit-with-earlier-releases-of-the-software.html

*8 AUTODESK「Revit と Revit LT の比較」

https://www.autodesk.com/jp/compare/revit-vs-revit-lt

*9 AUTODESK「Revit とAutoCAD」

https://www.autodesk.com/jp/solutions/revit-vs-autocad

*10 AUTODESK「Autodesk Revit 2019 製品の動作環境」

https://www.autodesk.co.jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/System-requirements-for-Autodesk-Revit-2019-products.html

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