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新しい楽しみ方を提案するレノボのVR・AR商品とは

2、3年前までは、物珍しい製品であったVRやAR関連製品は、2018年現在では国内外の多くのメーカーが市場参入を試みるほど注目の製品分野となりました。中国系のテクノロジー企業として知られるレノボも、VR・AR市場への高い関心を示しており、独自の製品展開を行なっています。今回はそんなレノボのVR・AR製品について紹介します。

 

 

新しい楽しみ方を提案するレノボのVR・AR製品とは

 

レノボというとパソコンや業務用コンピュータ、スマートフォン、タブレット機器などのイメージがありますが、近年では次々とAR・VR製品の発売を発表し、同市場への注力する意向を示しています。レノボ公式のホームページでは、VR・AR成否の紹介に”新しい楽しみ方を提供する”ことをコンセプトに製品紹介を行っています。現在、日本地域の統括を行うレノボジャパンでは、Lenovo Explorerを主力製品として市場への参入を果たしています。価格は、他のハイエンド製品と比べるとやや低めで、売り上げも好調のようです。Explorerは、Windows OS対応でパソコンを通して様々なアプリケーションを利用することができます。専用のモーションコントローラーで操作することで、VR空間の中を散策したり、VR対応の映像コンテンツを視聴したり、ゲームをプレイしたりなど新たな楽しみ方をユーザーに提供します。

 

 

Star Warsコンテンツで幅広い層への普及を狙う

 

レノボは、独自のVR・AR製品展開として、Star WarsコンテンツとコラボレーションしたStar Wars Jedi Challengesというバンドル製品を販売しています。セット内容は、レノボミラージュARヘッドセットとゲームで使用するライトセーバー、トラッキングビーコンが梱包されています。価格は、2万円を手軽さで、人気コンテンツであるStar Warsの力も利用して幅広い層への普及を目指しています。Star Warsのゲームをプレイするためには、iPhoneまたはアンドロイドのスマートフォンで専用のアプリケーションをダウンロードする必要があります。ゲーム内容は、ライトセーバーを使った戦闘やARの拡張現実で再現されたチェス、敵との頭脳戦を楽しめる戦略バトルが楽しめます。Star Warsファンにとってはたまらない製品になっているのはもとより、専用のゲームコンソールを必要としないのでライトユーザーなどへの波及も期待できる製品になっています。

 

 

日本で発売が決定した新しいスタンドアローン型ヘッドセット

 

レノボジャパンは、2018年5月初旬に同社初のスタンドアローン型のVRヘッドセット、Lenovo Mirage Solo with Daydreamの販売を開始することを発表しました。スタンドアローン型のVRヘッドセットとは、そのハードウェア単体で完結する機能を持った製品で、パソコンやスマートフォンといった端末を必要としない製品です。多くのVRヘッドセットは、ディスプレイとしての機能しか持っていなかったり、スマートフォンを固定し機能を拡張する補助的な役割しか持っていないのに対して、スタンドアローン型はそれらを必要としない点が強みとなっています。例えば、ソニーのPSVRは専用のゲームコンソールであるPS4への接続、サムスンのSamsung Gear VRであれば対応のスマートフォンが必要となり、それが普及へのひとつの障壁となります。また、Mirage Soloはケーブルなどでの接続を必要としないため、ユーザーの動きを制限することなく、ゲームアプリケーションなどでのダイナミックなアクションを可能とします。Mirage SoloのプラットフォームはGoogleが開発したGoogle Daydreamを採用しており、250以上の対応コンテンツを楽しめることが魅力です。また、レノボジャパンは同時にMirage Cameraと呼ばれるYouTube VRにも対応した3Dカメラの販売も発表しており、クリエーターへの利用も促しています。撮影したVRコンテンツは、Googleなどのクラウドサービスと連携しており、簡単に保存・管理できるようになっています。

今まで、パソコンやコンピュータハードで成功を収めてきたレノボは、VR・AR市場に続々と製品を投入しており、市場の獲得に本気だということがわかります。ライトユーザーの取り込みにも工夫を見せており、今後も目が離せない存在になっています。

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