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Revitファミリとはどんな機能?種類やロードの方法をわかりやすく解説

Revitは高度な操作が可能なBIMソフトとして知られていますが、とにかく操作できる事項が多いので、要素への理解を深めながら使い方を覚える必要があります。

この記事では、Revitを扱う上では必須の概念であるファミリについて、具体的な機能や種類、ロード方法などを解説します。

目次:

  1. Revitについて
  2. Revitのファミリとは
  3. ファミリとプロジェクトの違い
  4. ファミリとカテゴリ・タイプの違い
  5. Revitにおけるファミリの種類
  6. ファミリのロード方法

Revitについて

RevitはAutodesk社が開発・提供している。世界で最も人気と実績のあるBIMソフトの一種です。Revitが高く評価されているポイントとして、

  • あらゆる業種に対応している
  • 他のAutodesk製品との互換性に優れる
  • クラウドなどコミュニケーション関連の機能が充実

といったものが挙げられます。

まず、Revitは広く採用されているBIMソフトというだけあり、あらゆる業種での運用が可能なほど充実の機能を備えています。特定業界に使用機会が限定されないので、横断的なプロジェクトに携わる場合には活躍が期待できるでしょう。

また、Revitは他のAutodesk製品との親和性においても高く、連携して運用が可能です。ファイル形式の互換性が正しく保たれていたりと非常に便利なので、すでにAutodesk製品を使用している、あるいはこれから導入を検討している方にとっては頼もしい味方となります。

BIM運用のメリットは、関係者間で発生するコミュニケーションコストを最小限に抑えられるところにもありますが、Revitの場合はそんなBIMの強みを最大限に発揮できる。便利なクラウド機能が充実しています。

専用のクラウドストレージを経由してBIMモデルを共有し、リアルタイムにフィードバックを行ったり、編集を共同で進めたりすることができるなど、BIMの強みをいかんなく発揮できるでしょう。

Revitのファミリとは

そんなRevitを正しく運用するためには、基礎知識や基本的な使い方をあらかじめ理解しておかなければなりません。Revitにおけるファミリは、BIMモデルを制作するにあたって使用する各パーツのことを指します。

ひとえに建物といっても、実際にはさまざまなパーツを繋ぎ合わせながら構成されていることがわかります。ファミリはそんな一つ一つのパーツの種類を示す表現であると覚えておきましょう。

ファミリとプロジェクトの違い

ファミリとは別に、いくつか似たような言葉がRevitを触っていると登場しますが、その代表例とも言えるのがプロジェクトです。

プロジェクトとは、Revitを使って構築する構造物そのものを指す言葉です。橋やビル、水道設備などがその例と言えます。

そしてファミリは、そんなプロジェクトの中に含まれる一つ一つのパーツを指す言葉です。複数のファミリが繋ぎ合わさることで、一つのプロジェクトを成立させると理解しておきましょう。

ファミリとカテゴリ・タイプの違い

ファミリと似たような概念として、Revitでは「カテゴリ」や「タイプ」といったものもあります。これらはモデリングに際して使用する要素を階層ごとに分ける際の名前で、カテゴリが大枠、ファミリが中枠、タイプが小枠といった考え方で覚えておくと良いでしょう。

例えば「柱」の要素があるとして、大ざっぱに全ての柱を「柱」として捉える場合はカテゴリ枠に含まれます。この柱は円柱や直方体の柱に小分けする場合、ファミリとなり、さらに大きさなどで細かく分けていく場合、タイプとして分類します。

それぞれで意味するところが微妙に異なってくるため、ニュアンスの違いを把握しておくと良いでしょう。

実際にRevitを操作する際にも、各要素を使用したい場合にはカテゴリ>ファミリ>タイプと言う順番で整理されています。欲しい要素へすぐに手に取れるようにするためにも、言葉の意味の違いを理解しておくことが大切です。

Revitにおけるファミリの種類

実はファミリとは一言で言っても、Revit上では大きく分けて3種類のファミリが存在します。それぞれのファミリがどのような分類となっているのか、ここで確認しておきましょう。

システムファミリ

システムファミリは、プリセットとしてRevit上で初めから用意されているファミリのことを指します。基本的な形状のファミリは全てこのシステムファミリ内に含まれているので、初めてのモデリングの時などに重宝するでしょう。

また、特にこだわる必要のない部分についてもシステムファミリで対応すれば、ファミリ選びで悩まされる心配がありません。

ただ、システムファミリはいずれも凡庸なものしか用意されていないので、自由度が低く、思ったようなデザインに仕上げるには物足りなさを覚えることもあるかもしれません。

コンポーネントファミリ

システムファミリでは対応できない自由度の高さを求める場合、参照したいのがコンポーネントファミリです。

コンポーネントファミリは、メーカーなどが独自に提供しているファミリをRevitにインポートして運用するファミリの総称で、実在するメーカーのデータをファミリとしてそのまま使用できるため、ディテールにこだわることができます。

コンポーネントファミリには有料のものと無料のものがあり、メーカーによっては豊富なファミリをタダで利用できることもあるので、欲しいデータがある場合は一度確認しておくことをおすすめします。

また、外部からロードして使用できるファミリは全てコンポーネントファミリに分類されます。ロードの方法は後ほど紹介します。

インプレイスファミリ 

インプレイスファミリは、Revitのプロジェクト内でユーザーが自前で作成したファミリを保存し運用する場合に分類されるファミリです。用途に応じてモデリングするので、確実に目的に合ったファミリを確保できます。

ただ、インプレイスファミリを用意するにはモデリングの手間がかかるので、その分他のファミリでは代替ができない場合にのみ使用することをおすすめします。最もオリジナリティを出したい部分やこだわっておきたい部分に、インプレイスファミリを採用しましょう。

ファミリのロード方法

外部からコンポーネントファミリをロードしたい場合は、まず「ファミリをロード」ダイアログからロードしたいカテゴリのファミリをダブルクリックします*1。するとプレビューが表示されるので、そこからロードしたいファミリを選択し、OKをクリックすると、ロードは完了です。

また、当たり前ですがコンポーネントファミリはロードする前にあらかじめデータをPCにダウンロードしておく必要もあるので、この点も忘れないように実行しておきましょう。

まとめ

この記事では、Revitにおけるファミリの役割や類義語との違い、具体的な種類について解説しました。ファミリへの理解を深めることで、効率的にプロジェクトの完成に必要なデータを呼び出し、組み立ていくことができます。

必要に応じて外部からファミリをロードしながら、質の高いプロジェクトの完成を目指しましょう。

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出典

*1 Autodesk「ヘルプ」

https://help.autodesk.com/view/RVTLT/2024/JPN/?guid=GUID-2A6C26DE-63D7-48E8-A986-CAB6C362049A

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