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建築BIMの最適教科書ガイド|初心者から上級者まで難易度別おすすめテキストをご紹介

建築BIMの教科書をお探しではありませんか?
建築BIMのテキストはそんなに多くありませんが、その中から自分にとって最適な教科書を探すのは難しいですよね。

そこでこの記事では、建築BIMの教科書の選び方を解説します。
これからBIMを学びたい初心者の方にもわかりやすいように、テキストの目的や難易度も合わせてご紹介します。

建築BIMの参考書選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

1.初心者向けのわかりやすい建築BIMの教科書は?
2.<難易度別>建築BIMの教科書の選び方
3.建築BIMの最新情報が学べる教科書は?

初心者向けのわかりやすい建築BIMの教科書は?

建築BIMについての教科書で、初心者向けのおすすめはこちらです。

「建築・BIMの教科書 BASIC-Ⅰ改訂版」

https://amzn.asia/d/8dXVpuf

この書籍は、一般社団法人BIM教育普及機構が主催する「BIM基礎知識診断テスト」と、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が主催する「BIM利用技術者試験」のテキストです。(*1)(*2)

BIMの基礎や国内での利用状況、基本的な考え方がまとめられていて、BIMをこれから勉強する人に最適なテキストとなっています。

基礎的な内容なので、難易度は低めです。
BIMをある程度知っていて、実務的な内容を知りたい方には物足りないかもしれません。

「建築BIMの教科書を探しているけど選ぶ時間がない」「今すぐ必要」という方におすすめです。

<難易度別>建築BIMの教科書の選び方

上の項目でご紹介したテキストは、BIM資格試験の公式テキストです。
このように、BIMのテキストは資格試験のために作成されたものがほとんどです。

つまり、BIMのテキストを選ぶときには、そのテキストをマスターすればどんな資格が取得できるかを基準に選ぶとわかりやすいでしょう。
ここからは、それぞれのBIM資格試験の内容と、難易度について見ていきましょう。

BIM利用技術者試験(難易度:低)

BIM利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が主催する資格試験です。
2023年から始まった新しい資格試験で、2級、準1級、1級の3種類があります。(*3)

2級は誰でも受験が可能で、筆記試験のみで行われます。
合格すれば、BIMの営業や管理等の関連業務を担当できる知識が得られます。

選択式のCBT試験のため、過去問は公開されていません。
試験問題は公式テキストの「建築・BIMの教科書 BASIC-Ⅰ改訂版」から出題されます。

公式テキストは、公式サイトのほか、Amazonなどの書店でも購入が可能です。
BIMに関する基礎的な内容となるため、試験の難易度はほかのBIM試験と比べて低めとなっています。
初心者向けのBIM資格試験としておすすめです。

BIM基礎知識診断テスト(難易度:低)

BIM基礎知識診断テストは、一般社団法人BIM教育普及機構が主催する診断テストです。(*1)資格試験ではなく、BIMの基礎知識のレベルを確認するテストとして行われています。

問題は、BIM利用技術者試験と同じテキストの「建築・BIMの教科書 BASIC-Ⅰ改訂版」から出題されます。

問題数は、BIM利用技術者試験と同じ30問です。
自宅で受験ができるので、BIM利用技術者試験の受験前の自己診断にもおすすめです。

BIM/CIM管理技士資格認定試験(難易度:中)

BIMCIM管理技士資格認定試験は、公益財団法人 日本建設情報技術センターが主催する資格試験です。(*4)
合格すると、BIM/CIM管理技士として専門的な技術と能力があることを証明できます。

問題数や内容は公開されていませんが、サンプル問題はテキスト形式の選択式です。(*5)
テキストは受験の申し込み後に送付されるため、テキストのみの購入はできません。

試験の難易度は、上のBIM利用技術者試験に比べるとやや高めです。
文章問題の選択式ではありますが、内容はかなり実務的なものとなっており、BIMソフトウェアでの作図の知識が必要です。
BIMの基礎的な部分はマスターしていて、実務についての資格が欲しい方におすすめです。

Graphisoft社 BIMマネージャー認定試験(難易度:高)

BIMマネージャー認定試験(buildingSMART プロフェッショナル認証 基礎編 ベーシック)は、ArchicadのGraphisoft社によるBIM資格試験です。(6)(7)
BIMスキルの唯一の国際資格で、合格すると、BIMプロジェクトを推進するマネージャー・コーディネーターの技能が国際基準で認められます。
ただし、資格の有効期間は2年間となっていて、更新には講習が必要です。

試験を含む講習は、10週間にわたって行われます。
テキストは受講資料となっており、申し込み後にダウンロードできます。
個人のほか、グループで取り組む課題もあるため、BIMマネージャーとしてチームを運営する技術を学べる講習となっています。

試験の難易度は、これまでご紹介した資格試験に比べてかなり高めです。
すでに実務でBIMプロジェクトに参加した経験があり、Archicadのソフトウェアの操作はもちろん、BIMプロジェクトの進め方も把握している必要があります。
BIMプロジェクトの実務に慣れてきて、さらなるキャリアアップを考えている人におすすめです。

建築BIMの最新情報が学べる教科書は?

すでに建築BIMの基礎的な知識や技能があり、「資格は必要ない。最新情報をインプットする教科書がほしい」という場合は、こちらを参考にしてみてください。
ここからは、建築BIMの最新情報が学べるテキストやWebページをご紹介します。

建設通信新聞

日刊建設通信新聞社が運営する「建設通信新聞」は、1950年創刊の業界新聞です。
建設産業に関するニュースのほか、BIMについての定期連載記事なども掲載されています。

無料で読める記事もありますが、すべての記事を読む場合は月額プランへの加入が必要です。
基本プランは、電子版のみで月額8,250円となっています。(*8)(記事執筆時点2024年5月9日)

日刊建設工業新聞

日刊建設工業新聞社が運営する日刊建設工業新聞は、1928年創刊の業界新聞です。
内容は建設通信新聞とほぼ同じで、建設産業に関するニュースがメインです。

こちらも、すべての記事を読む場合は月額の購読契約が必要です。
新聞未購読の場合、電子版は月額9,350円となっています。(*9)(記事執筆時点2024年5月9日)

建設通信新聞と日刊建設工業新聞の違いは?

日刊建設工業新聞と建設通信新聞の違いは、こちらです。

・建設通信新聞にはBIMの定期連載記事がある
・日刊建設工業新聞には英訳記事がある

なお、かつて建設通信新聞、建設通信新聞とともに三大業界紙と呼ばれていた「建設産業新聞」は、2021年3月で廃刊となりました。(*10)
建設産業新聞の運営会社は日刊建設通信新聞社に吸収合併されたため、現在の建設業界の業界新聞は、「建設通信新聞」と「日刊建設工業新聞」の二紙となっています。

建設業ハンドブック

「最新動向をチェックしたいけど、新聞は高い。無料のコンテンツで学習したい」という場合には、業界の最新情報をまとめたハンドブックがおすすめです。

「建設業デジタルハンドブック」は、一般社団法人 日本建設業連合会が運営するWebページです。(*11)
建設業の現状がグラフでまとめられていて、昨今の建設業の動向が確認できます。

建設産業関連データのページでは、総務省や厚生労働省が調査したデータから、建設関連のデータが集められているので、具体的な数値を探したい場合も参考になります。

建設人ハンドブック

建設関連のハンドブックは、Webページのほかにテキストもあります。
「建設人ハンドブック」は、日刊建設通信新聞社によるハンドブックです。(*12)
建設業の市場動向や企業ランキングなど、業界の最新情報がわかりやすくまとめられています。

新書サイズのため、持ち運びにも適しています。
通勤や通学などのスキマ時間に、パラパラと読んで学習するのにおすすめです。

まとめ

今回は、建築BIMの初心者から上級者までにおすすめのテキストをご紹介しました。

建築BIMの初心者向けの教科書は、「建築・BIMの教科書 BASIC-Ⅰ改訂版」が最適です。
実務的な技能を身につけたい場合は、BIMの資格試験のテキストを手に入れて学習することも検討してみましょう。
最新情報のチェックには、業界新聞やハンドブックがおすすめです。
忙しい方もスキマ時間をうまく使って、自分のペースで学習を進めていきましょう。

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◆参考URL

*1 一般社団法人BIM教育普及機構『BIM基礎知識診断』

https://www.bimeo.or.jp/basicknowledge.html

*2 BIM利用技術者試験『2024年度 BIM利用技術者試験 概要』

https://www.acsp.jp/bim/ind.html

*3 BIM利用技術者試験『2024年度 BIM利用技術者試験 概要』

https://www.acsp.jp/bim/ind.html

*4 公益財団法人 日本建設情報技術センター『BIM/CIM管理技士資格とは?』

https://www.jcitc.or.jp/bimcim_execution_manager/info/

*5 公益財団法人 日本建設情報技術センター『試験のサンプル問題』

https://www.jcitc.or.jp/sample_que/

*6 Graphisoft『BIMマネージャープログラム』

https://graphisoft.com/jp/training/bimmanager

*7 Graphisoft『buildingSMART プロフェッショナル認証 基礎編-ベーシック』

https://graphisoft.com/jp/bsj-exam

*8 建設通信新聞『会員登録案内』

https://www.kensetsunews.com/user/registration

*9 日刊建設工業新聞『「日刊建設工業新聞」メニューのご案内』

https://www.decn.co.jp/subscribe

*10 施工の神様『「日刊建設産業新聞」廃刊の裏側。淘汰の時代を迎えた建設業界紙』

https://sekokan-navi.jp/magazine/51181

*11 建設業デジタルハンドブック

https://www.nikkenren.com/publication/handbook/index.html

*12 Amazon『建設人ハンドブック2023年版』

https://www.amazon.co.jp/dp/4902611880

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