PDF作成者の確認方法は?削除・変更方法も解説
プレスリリースや会社案内など企業の公式な資料で使用することの多いPDF。Web公開をしていれば、これらのPDFの作成者情報が誰でも確認できることをご存知でしょうか?
今回は、PDF作成者の確認方法や、削除・変更方法を解説します。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
1.PDF作成者とは
2.PDF作成者の確認方法
3.PDF作成者の削除方法
4.PDF作成者の変更方法
PDF作成者とは
PDF作成者とは、その名の通り、PDFを作成した人の名前のことです。PDFがWeb上で公開されていれば誰でも確認することができます。
PDFのタイトルや作成者の情報をメタデータと言い、Web検索の対象にもなるのです。
WordやExcel、PowerPointからPDFに変換した場合も、Microsoft Officeアプリケーションに登録されている名前が作成者として登録されます。
たとえば、ある企業の社員がPowerPointで会社案内資料を作成したとしましょう。自社HPに載せるためにPDFに変換し、無事にHPに掲載しました。その際、プロパティを見れば全世界の誰もがその作成者を確認することができるのです。
企業ではMicrosoft Officeアプリケーションに社員番号や社員のフルネームを用いている場合が多いです。個人情報や企業内部の情報が全世界に公開されることとなるため、プライバシーやセキュリティ上の観点から避けたほうが良いと言えるでしょう。
また、企業公式の発行物の作成者は企業名や部署名を記載していたほうが体裁が良く、信頼性も向上します。
さらに、適切なタイトルや企業名や部署を入れた作成者を登録しておくと、信頼性が向上したりタイトルが検索対象となるなど、SEO対策にもなります。
PDF作成者の確認方法
PDF作成者は、プロパティで簡単に確認できます。
PDFファイルをAcrobatで開いたら、右クリックしてメニューから「文書のプロパティ」を選択します。
「メニュー」の「文書のプロパティ」からでも確認が可能です。
プロパティを開いたら、「概要」の「作成者」欄に作成者が表示されます。
この作成者は、簡単に削除・変更が可能です。次章からは、これらの方法を解説します。
PDF作成者の削除方法
PDF作成者の情報を載せたくない場合は、削除することができます。もともとPDFファイルであった場合は、先ほどのプロパティの「概要」の「作成者」欄にて直接削除しましょう。
WordやExcel、PowerPointからPDFに変換する場合は、変換元のファイルにて削除する必要があります。
ここではWordを例に挙げて解説します。ExcelやPowerPointも全く同じ作業ですので、ご安心ください。
作成者を削除する場合、タイトルを含むプロパティがすべて削除される点に注意しましょう。PDFのプロパティにタイトルを入れられないと、Web検索の対象とならないため、SEO対策としては不利になります。
削除の方法は2通りありますので順番に解説していきます。
削除方法(1)
ファイル変換時に出るウィンドウで「オプション」を押すと、「ドキュメントのプロパティ」にチェックがついています。
そのチェックを外すと、作成者情報やタイトルが削除され、PDF変換後のプロパティには表示されません。
削除方法(2)
まず、Wordファイルの「ファイル」を押し、「情報」を押します。その後、「問題のチェック」→「ドキュメント検査」を選択。
「ドキュメントのプロパティと個人情報」にチェックが入っていることを確認し、「検査」ボタンを押します。
検査の結果、問題があると「!」が表示され、右側に「すべて削除」が表示され、選択できるようになります。このボタンを押せば作成者情報を含むプロパティが削除されます。
PDF作成者の変更方法
もともとPDFファイルであった場合は、先ほどのプロパティの「概要」の「作成者」欄にて直接変更ができます。
Wordなどから変換したファイルの場合、削除時と同様に元ファイルでの操作が必要です。こちらでもWordを例に説明しますが、Excel、PowerPointでも全く同じ操作方法です。
Wordを開き、「ファイル」→「情報」を選択します。
すると、「関連ユーザー」に「作成者」名が表示されます。
作成者名を変更したい場合は、「作成者の追加」を選択し、表示させたい作成者名を入力しましょう。
すると元の作成者名と新たに作った作成者名が並びますので、表示させたくない方を削除します。不要な方の作成者名の上で右クリックし、「ユーザーの削除」を選択します。
変換したPDFのプロパティを確認し、名前が変更されていれば完了です。
有料版Acrobatなら直接削除・変更可能
ここまで、無料で利用できるAcrobat ReaderでPDFを表示する場合の作成者情報の削除や変更方法を紹介しました。
しかし、有料版AcrobatであればWordなどからの変換ファイルであっても変換元の作成者を削除・変更する必要がなく、PDFから直接操作できます。
元文書のファイルがなかったり、Word/Excel/PowerPoint以外で作られたPDFだったりする場合は有料版Acrobatで編集しましょう。
まとめ
今回は、PDFの作成者確認方法や、削除・変更方法を解説しました。
「今まで知らずに公開していた」「知っていたけどなんとなくそのまま公開していた」という方は、ぜひ今回の方法で適切な作成者にしてみてはいかがでしょうか?
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