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BIMobjectに掲載する5つのメリットとは?掲載者向け機能の概要から事例まで解説

1. はじめに

近年、建設業界ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が急速に高まり、建材メーカーや設備メーカーが自社製品のBIMデータ(建築情報モデリングの3Dモデル情報)をどのように管理・配布するかが大きな課題となっています。

とりわけ海外進出を目指す企業にとっては、グローバルBIMプラットフォームを介して、自社製品を海外の建築設計者や施工関係者に知ってもらう道が開けることが大きな魅力になっています。それに応える形で、多くの建材メーカーがBIMobjectというBIMコンテンツプラットフォームへ注目し始めました。

BIMobjectは世界中の設計者向けサービスを展開し、製品掲載者が自らのBIMファミリ(Revitなどの3Dモデル)やCADデータをアピールできる場を提供しています。特にAutodesk Revitなどで作成されたBIMファミリをはじめ、PDFやDWG、DXFなど、幅広い拡張子に対応できる点が特徴です。

本記事では、BIMobject Japanが提供するBIMobjectの概要や、掲載によるメリット、さらに実際の導入事例といった具体的なポイントを、専門用語をなるべく平易に説明しながらご紹介します。特に海外展開を検討している建材メーカーの方が、中長期的にどんな効果を期待できるのかを意識しつつ、読み進めていただければと思います。

2. BIMobjectとは何か?

BIMobjectとは、建築設計や設備設計で使われる製品情報を3DモデルやBIMデータとしてまとめ、世界中の設計者へ配布するためのBIMコンテンツプラットフォームです。建築情報モデリングとも呼ばれるBIMの考え方に基づき、単に図面を提供するだけでなく、製品が持つ寸法や材質、性能などの情報を一元化して掲載します。そのため、BIMobjectに自社のBIMデータを掲載しておけば、設計者の目に止まりやすく、しかも正確な情報を届けることが可能になります。

ここでは、BIMobjectが国内外でどのような位置付けを持ち、どんな役割を果たしているのかを詳しく見ていきます。

2.1. BIMobjectの概要

BIMobjectとは、建材・設備メーカーの製品をBIMデータとして公開・流通させる、BIMコンテンツプラットフォームです。現在のユーザー数は570万人以上、メーカー製品掲載数は15万超となり、製品の設計データを公開・共有するプラットフォームとしては最大級の規模を誇ります。

ユーザー(設計者)側から見たBIMobjectは、メーカー公式のBIMデータを無料で入手できるプラットフォームです。建材や設備機器の3Dモデルに加え、寸法・性能・仕様といった正確な属性情報を含むBIMオブジェクトを設計に直接利用できるため、製品選定や設計検討の効率化につながります。

一方、メーカー側にとってBIMobjectは、自社製品をBIMデータとして設計者に届けるための情報発信・マーケティングの場です。BIMデータの配布に加え、製品情報の掲載やダウンロード状況の分析、問い合わせ導線の設置などを通じて、設計段階からの製品採用を後押しします。BIMobjectは、設計者とメーカーをBIMでつなぐ中核的なプラットフォームとして機能しています。

画像: BIMobject

https://www.bimobject.com/ja

2.2. BIMobjectの国内外での展開と役割

BIMobjectはスウェーデンに本社を置いており、欧州を中心に幅広い国でBIMマーケティングの対象を拡大してきました。欧米の設計者はBIMコンテンツプラットフォームを積極的に利用するため、掲載するだけで海外市場への足がかりを作りやすくなります。

日本国内においては、BIMobject Japanが運営の中核を担っています。これは野原グループ株式会社とBIMobject ABの合弁会社という形で、国内メーカーを対象にBIMデータ分析やBIM導入の相談などのサポートを行っています。日本的な商習慣とのすり合わせや、建築関連の法規制に合わせたガイドなどの支援を受けられるのは大きな安心材料です。

特に海外展開を考える企業にとって、BIMobject経由で入手できるダウンロード分析データは魅力的です。どの国からダウンロードが多いか、どんな製品が人気なのかが可視化されるので、市場調査やマーケティング戦略立案にも活用できます。

このようにBIMobjectは、国内外をつなぎ、かつ製品採用の初期段階からユーザーにアプローチできるツールとして期待されています。グローバルへ飛躍したい建材メーカーにとっては、まさに世界への扉を開く存在と言えるでしょう。

3. BIMobjectに掲載する5つのメリット

ここからは、具体的にBIMobject掲載メリットを掘り下げます。建材メーカーや設備メーカーがBIMobjectを通じて3DモデルやBIMファミリ、各種CADデータを公開することで得られるメリットはいくつもあります。

BIMobjectの掲載メリットを正しく理解しておくと、自社のデジタルトランスフォーメーションを推進し、海外進出だけでなく国内市場でも設計効率化をサポートできるようになるでしょう。では、以下の5つの視点から詳しく見ていきます。

  1.  設計段階での製品選定をスムーズにする働き
  2. デジタルマーケティングチャネルの構築
  3. 製品情報の効率的な配信と管理
  4. 市場動向に合わせたデータ分析
  5. 社内製品データベースとしての活用

それぞれがいかにビジネス効果をもたらすかについて、ポイントを押さえてご説明します。

3.1. 設計段階での製品選定と採用の促進

BIMobjectの大きな特徴の一つは、建築設計の初期段階から製品を具体的な3Dモデルで提示できる点です。建築設計では意匠や構造を考えながら、どういった建材や設備を使うかを初期から検討します。

もし設計者がBIMデータを容易に入手できなければ、製品情報の確認に手間がかかり、最終的にほかのメーカーに切り替えられてしまうことも考えられます。その点、BIMobjectはBIMデータ配布機能を活用することで、設計者が必要とする仕様を正確に、しかも早期に伝えられるのです。

建築情報モデリングによって、3Dモデルを配置したときの寸法間違いを減らせることや、後の段階で「実はこの寸法では合わない」といった問題を避けられるメリットがあります。結果として、設計段階での製品採用が一層加速し、メーカーにとってはリードタイムの短縮や受注安定にもつながります。

またBIMobject上にあるBIMファミリやCADデータは、設計者が実物に近い形でシミュレーションできるため、より精度の高い検討が可能になります。こうした使いやすさが、BIM採用を後押しする大きな要因となっています。

3.2. デジタルマーケティングチャネルの確立

海外展開を目指す場合に限らず、これからの時代はオンライン経由での情報発信がますます重要です。BIMobjectは建設業界向けのデジタルマーケティングチャネルとして機能し、既存の展示会や紙カタログとは異なる形で自社製品をPRできる利点があります。

さらにBIMobjectは、建築設計のプロフェッショナルが日常的にアクセスするポータルです。そこに自社のBIMモデルや製品情報データベースを置けば、24時間体制で世界中のユーザーにアピールできます。これはまさに“デジタル営業”と呼べるもので、営業担当者が動けない時間でも製品を検討してもらえる環境が生まれます。

ユーザー企業が減少傾向にある中で、効率の良い販売促進策は欠かせません。BIMobjectのようなプラットフォームを通じて、一定のコストで世界レベルの露出を確保することは、企業ブランド価値の向上にも結び付きます。

特に欧米圏の設計事務所やディベロッパーへの訴求を狙える点は、海外ビジネス拡大を見据えるメーカーにとって大きな魅力でしょう。海外での建築プロジェクトに自社の製品が組み込まれる可能性が高まるので、新規顧客開拓の扉も広がります。

3.3. 製品情報の効率的な配信と管理

BIMやCADのデータは、ファイルサイズが大きく、ソフトウェアによって互換性が異なるので、配布プロセスが煩雑になりがちです。BIMobjectに掲載すると、自社Webサイトへ埋め込みリンクを設置できるほか、データ管理の仕組みをまとめて活用できるため、独自にサーバーを構築しなくても最新情報を届けられます。

たとえばBIMobject製品ページでは、寸法情報や性能数値などを体系的に掲載できるため、設計者は必要なときにワンクリックでデータをダウンロードできます。製品名やメーカー名、対応地域といった検索に便利な情報も整理できるので、欲しい情報にスピーディーにたどり着けるメリットがあります。

さらに、企業ページにはブランドロゴや会社情報、理念などを配置できるので、「こういう思想で製品を開発している企業なんだ」という部分を明確に伝えられます。それによって単なる製品群の寄せ集めではなく、一貫したブランドイメージや技術思想を設計者へアピールできます。

また、BIMobject企業ページは複数の製品ページを集約できる機能を備えているため、大規模な製品ラインナップを横断的に管理しやすくなります。こうした情報の一元化が営業担当や技術担当の負担を軽減し、サービス品質を高めるポイントです。

3.4. 市場ニーズに即した製品開発のためのデータ収集

BIMobjectが提供するダウンロード状況や閲覧数、ユーザーが操作した際の分析データは、メーカーにとって貴重なマーケティング資料となります。アナログなカタログ配布では把握できなかった「どの国の設計者が、どの製品に興味を持っているか」を具体的な数値やグラフで見ることができるのです。

海外市場での製品普及度合いを測りたい場合、ダウンロード数の推移やユーザーの国別データを活用することで、ターゲット国の優先順位が明確になります。これにより、事前に市場戦略を立てやすくなり、海外進出における予算配分などがより合理的に行えるようになります。

また、もしダウンロード頻度が高い製品があれば、それをさらに拡充する方向で新製品を開発したり、逆にあまり利用されない製品は仕様変更やプロモーション強化を検討するなど、PDCAサイクルを回しやすい環境が整います。

3.5. 社内製品データベースとしての活用

BIMobjectは、外部向けのデータ配布だけでなく、社内のBIMモデルデータベースとしても活用できます。データの一元管理と共有は、組織全体の効率化にも寄与します。BIMデータの整備されたデータベースを活用することで、各部門が必要とする情報を迅速に取得可能となり、意思決定のスピードが向上します。

マーケティング部門は、製品の市場での受容性をリアルタイムで分析し、効果的なプロモーション戦略を策定できるようになります。技術部門は、設計変更や新製品開発の際に、既存のBIMデータを再利用することで、コスト削減と作業時間の短縮を実現できます。

製品ごとに整理されたBIMデータを一元管理することで、営業、技術、設計支援、マーケティングなど、部門間で共通のデータを参照できる環境を構築できます。属人化しがちなBIMデータ管理を解消し、社内での情報共有やデータ活用を促進する基盤としても有効です。

以上のように、BIMobject掲載メリットは単なるPR手段にとどまらず、企業のデジタルトランスフォーメーションを進めるうえでも大きな役割を果たします。

4. BIMobjectの機能とサポート

次に、BIMobjectが提供する具体的な機能とサポート体制について見ていきましょう。ここでは製品ページと企業ページが持つ魅力から、ダウンロード管理や分析ツール、そしてマーケティング活動を支援する追加機能までを一通り解説します。

多彩なデータ形式に対応できること、管理画面から把握できる統計データ、さらにはサポートサービスを組み合わせることで、BIM採用の効果をより高めることが可能です。海外進出のみならず、国内の設計効率化やブランド強化にも大いに役立つでしょう。

具体的な運用手順を知っておくと、後々の運用負荷軽減にもつながります。では、3つの機能や仕組みに分けてご紹介します。

4.1. 製品ページと企業ページの機能

BIMobjectは、掲載者向けに製品ページと企業ページという二つのファサードを用意しています。製品ページでは、一つひとつのアイテムについて詳細を登録でき、寸法や材質、対応地域、名前、型番などをわかりやすくまとめることが可能です。

3Dプレビュー機能により、Webブラウザ上でBIMオブジェクトを簡単に回転・拡大しながら確認できるため、設計者は製品の形状や構造をイメージしやすくなります。また、ダウンロードできるBIMオブジェクトに含まれる属性情報も豊富なので、そのまま意匠設計や施工モデルに組み込みやすくなるのです。

<参考>製品ページ: 

画像引用: BIMobject NOHARA Group [野原グループ]

https://www.bimobject.com/ja/nohara-holdings/product/woodspec_louver_inclined_horizontal_25x100

「BIMobject」という名前の印象から、BIMデータ(Revitファイル、ArchiCADファイル)などの掲載をするサービスと誤解されやすいですが、実際にはAutoCADでの利用を代表するDWGファイルやDXFファイル、3ds MaxやRhinocerous、SketchUp、MicroStationなどの3Dモデリングソフトウェアファイルもダウンロードができます。

国土交通省が令和7年1月に公開した「建築分野におけるBIMの活用・普及状況の実態調査<概要>」によると、令和6年度(2024年度)のBIM導入率は58.7%となっています。完全にBIM移行していない中で、BIMのみに注力する施策は打ちにくい、そんな事業者の方も多いのではないでしょうか。BIMobjectであれば、BIM/CADのデータを合わせて配布できるので、BIMをご利用中でないお客様にもアプローチが可能です。

参考: BIMobjectに掲載可能な代表的なデータ形式。

拡張子主な用途 / 分野主に使われる
ソフト
特徴・ポイント
.rvtBIMモデル(建築)Autodesk RevitRevitのプロジェクトファイル。建物全体(意匠・構造・設備)を1ファイルで管理。パラメトリックで情報量が多い
.rfaBIMファミリ(部材)Autodesk RevitRevitの部品定義ファイル。ドア・窓・家具・設備機器などのパーツを登録・再利用可能
.pdf図面共有・確認Adobe Acrobat ほかレイアウト崩れが少なく閲覧・配布向き。編集性は低いが、レビューや承認フローで定番
.dwg2D/3D CAD図面AutoCAD、BricsCAD ほか業界標準のCAD形式。互換性が高く、2D図面中心だが3Dデータも保持可能
.dxfデータ交換用CADAutoCAD、各種CADDWGの交換用フォーマット。テキストベースで仕様公開、異なるCAD間での受け渡しに強い
.ifcBIMデータ連携Revit、Archicad、Solibri ほかOpenBIMの国際標準。ソフト非依存でBIMモデル・属性情報を共有可能
.plnBIMモデル(建築)ArchiCADArchicadのプロジェクトファイル。Revitの.rvtに相当。設計初期〜実施設計で多用

企業ページでは、会社の理念や歴史、ビジョンなどの文章を掲載でき、そこから関連製品ページへシームレスに移動できます。ブランドロゴや企業の想いを視覚的に示すことで、製品だけでなく企業そのものの価値を訴求しやすくなります。

結果的に「どのようなメーカーが、どんなコンセプトで製品を作っているのか」をトータルで伝えられるので、単に製品を並べるだけでは差別化しにくい時代において、大きな強みとなるでしょう。

<参考>企業ページ:

画像引用: BIMobject NOHARA Group [野原グループ]

https://www.bimobject.com/ja/nohara-holdings?location=jp

4.2. ダウンロードと分析の管理機能

BIMobjectには、エッセンシャルプランやプロフェッショナルプランといった複数の契約形態が用意されており、プランに応じて詳細なダウンロード分析データを取得できます。たとえば、どの製品ページがたくさん見られているか、ダウンロードされたファイルがどの国から利用されたかなど、リアルタイムに把握可能です。

画像引用: BIMobject「2024年のBIMobjectアップデートまとめ」
https://vdc-solution.jp/bimobject/topics/2024_highlights-updates/

これは従来の紙カタログや営業訪問などでは見えにくかった数字であり、各製品がどれほど設計者の興味を引きつけているかを測る客観的指標にもなります。これにより営業や開発の担当部門は「この国でよく使われるサイズや仕様を強化するといい」といったマーケティングアイデアを導き出しやすくなるのです。

さらに、ユーザー評価機能を通じてBIMオブジェクトに対する設計者のフィードバックを集めることもできます。もし何か不便さが指摘されれば、モデルの更新や説明文の改善に即座に活かせるため、継続的な品質向上が期待できます。

BIMobject Japanなど国内サポート組織があることで、データ分析の設定方法や、分析結果をどう活かすかについても相談できるのは頼もしい点です。こうしてBIMデータ分析を重ねることで、市場ニーズに合った製品展開やBIMモデル管理を実現しやすくなります。

4.3. マーケティングと配布を支援する追加オプション

BIMobjectでは、製品ページを自社Webサイトに埋め込み表示できる機能のほか、メールマガジン配信や優先表示枠などの追加オプションも用意しています。これらを活用すると、特定のターゲット層へさらに効果的に情報発信が可能です。

たとえば、新しい3Dモデルを公開したタイミングでメールマガジンを自動送信すれば、「新製品をすぐ見たい」という設計者の関心を逃さずアピールできます。従来、展示会や飛び込み営業だけに頼っていた企業からすると、大きく効率を変えられる機能と言えるでしょう。

また、ダウンロードページを自社サイト内で運用する場合、製品ラインナップの一部をBIMobjectに直結させると、大型のCADデータを自社サーバーで抱え込む必要がなくなります。サーバー負荷の軽減やファイル管理のミス減少は、ITインフラのコストダウンにも寄与します。

こうした追加サービスはいずれも、BIM導入をさらに進めたい企業がデジタルマーケティングを高度化するうえで重要な要素です。プラン選択の段階で、このような機能が自社の目的に合致するかどうかを見極めることが大切です。

5. 具体的な導入事例

ここからは、BIMobjectを実際に導入している企業の事例を見ながら、その特色や効果を具体的に把握していきます。成功事例を知ると、自社がどのようにBIM導入を進めればいいのか、どんなステップを踏むとスムーズかが分かりやすくなります。

特に大手設備メーカーや大手家具メーカーがBIMobjectを活用している事実は、建材分野だけでなく、インテリアなどの幅広い分野でBIMデータが役立つことを示唆しています。実際にどのような変化があったのかを見てみましょう。

5.1. 事例: 株式会社荏原製作所 – 国内向けポンプ・送風機の展開

株式会社荏原製作所は、国内建築設備・産業市場向けに展開するポンプ・送風機のBIMオブジェクトを、BIMコンテンツプラットフォーム「BIMobject」で公開しました。本取り組みは、単なるデータ提供にとどまらず、メーカーにとって多くのメリットをもたらしています。

画像引用: 野原グループ株式会社「BIMコンテンツプラットフォーム「BIMobject」で、株式会社荏原製作所の国内向けポンプ・送風機のBIMオブジェクト13機種、80点を公開」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000336.000019866.html

 最大の特長は、メーカー自身が監修・作成した正確なBIMデータを、設計者に直接届けられる点です。寸法や性能、材質などの詳細な属性情報を含むBIMオブジェクトを提供することで、設計段階から自社製品を正しく選定・配置してもらうことが可能になります。これにより、後工程での仕様確認や修正の手間を減らし、設計採用の確度を高める効果が期待されます。 

また、BIMobjectはグローバルに利用されているプラットフォームであり、時間や場所に制約されないデジタル営業の場としても機能します。人手不足が課題となる中、設計者が必要なタイミングでBIMデータをダウンロードできる環境は、営業活動の効率化や接点拡大につながります。 

さらに、バリエーションの多い製品特性をパラメトリックBIMオブジェクトとして提供することで、製品ラインナップの強みをそのままデジタル上で表現できる点も大きな利点です。荏原製作所にとってBIMobjectは、製品価値を正確かつ継続的に発信できる重要なチャネルとなっています。

6. BIMobjectを活用するためのステップ

ここまで、BIMobjectのメリットや機能、事例をご紹介してきました。実際にBIMobjectを導入してグローバルBIMプラットフォームを活用するには、具体的にどのようなステップを踏めばいいのでしょうか。

想定ユーザー像である建材メーカーの新規事業開発担当者が、効率的かつ確実にBIMobjectの恩恵を受けるには、導入プランの検討やBIMモデル作成支援を受けるなどの準備が必要になります。ここでは、導入時に押さえておきたいポイントを簡潔にまとめます。

6.1. 掲載プランの選択と費用

まずはBIMobjectにどのような形で製品を掲載するか、プランの選択を検討します。BIMobjectには複数のオプションが存在し、取得できる分析データの範囲などが異なります。

自社の状況に合わせるには、以下のようなポイントをチェックするとよいでしょう。「海外への販売を優先したいか」「掲載したい製品数はどれくらいか」「データ分析はどの程度深く行いたいか」。このように目的を明確にすることで、エッセンシャルプランやプロフェッショナルプランなど最適な枠組みが見えてきます。


費用についてはLiteプランが月60,000円~となり、分析を含むより高度なプランについては公式サイトや販売パートナーへ問合せることで具体的に確認できます。特に海外進出を狙う場合、先行投資や将来の事業拡張を見込んだうえで、プランを選択することが重要です。BIMobject掲載メリットを考えると、長期的には営業コスト削減や新規顧客獲得によるリターンが期待できます。


また、プランによってはBIMデータ配布だけでなく、追加のマーケティングサポート機能を利用できる場合もあるので、自社の成長戦略に合わせて検討してみましょう。


6.2. 導入支援とBIMモデル作成サポート

BIMobjectをフル活用するためには、製品のBIMファミリやCADデータを正しく作成しなければなりません。特にBIMデータに必要とされるLOD(詳細度)や属性情報の精度は、通常の2D図面以上に求められることが多いのです。

その点、BIMobject Japanや提携パートナー企業はBIMモデル作成をサポートしており、製品登録の初期段階から相談できます。どのソフトウェア形式に対応すべきか、どの程度の情報を盛り込むべきかといったノウハウを、専門家と一緒に詰められるのは大きな助けになるでしょう。

また、導入後もダウンロード数の推移を見ながら「この製品ページは写真を増やしたほうがいい」「スペック情報をより細かく記述すべき」など細かく改善できる体制を整えておくと、BIMobject掲載メリットを最大化しやすくなります。

BIMobjectを使う過程で得られるデータは、将来的な製品改良や新製品開発のヒントにもなります。こうしたサイクルを継続して回すことで、自社のデジタルトランスフォーメーションが加速し、最終的に国内外の建築設計から多くの引き合いを得る体制が整うでしょう。

6.3 無料体験版について

BIMobjectでは、導入の相談をした際に製品評価期間として一定期間の試用が可能となる、無料体験版の提供を依頼できる場合があります。

実際のシステムを活用することで、「BIMobjectでどのような活用ができるのか」「自社製品に適した運用が可能か」といった点を、導入前に具体的に確認したり、社内で活用イメージを持つことができるため、安心して検討を進めることができるメリットがあります。

導入を検討する際には、合わせて相談を行うと良いでしょう。

7. 結論:BIMobjectでグローバル市場への扉を開く

BIMobjectは、建築情報モデリングを中心としたデジタル建築の潮流で生まれた、BIMコンテンツプラットフォームの代表格です。今回ご紹介した事例からもわかるように、単にBIM導入率が高まる国内のみならず、海外市場に向けて「自社ブランドを設計者に深く認知してもらう」ための画期的なアプローチを提供してくれます。

特に建材メーカーの新規事業開発担当者にとって、グローバルBIMプラットフォームを活用することは大きなチャンスです。設計段階から自社製品を“正しい情報”で届けられるうえに、営業コストを削減しつつ24時間・世界中でアピールできます。ダウンロード分析を活用すれば市場動向を素早くつかむことができ、デジタルトランスフォーメーションの一環としても意義があります。

BIMファミリやCADデータの作成、企業ページの構築といった最初のハードルを乗り越える際には、BIMobject Japanやその他パートナーのサポートを活用してください。そうすれば、BIMデータ配布に慣れていない企業もスムーズに前へ進めるはずです。

今後さらにBIM採用が進むなかで、BIMobjectに自社製品を掲載する取り組みは、海外進出だけでなく国内での設計効率化や企業ブランド価値の向上に大いに寄与します。ぜひ、この機会にBIMobjectの門戸を叩き、新たなビジネスチャンスを獲得してみてはいかがでしょうか。

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参考情報:

・BIMobject「BIMobject」

https://www.bimobject.com/ja

・野原グループ株式会社「BIMコンテンツプラットフォーム「BIMobject」で、株式会社荏原製作所の国内向けポンプ・送風機のBIMオブジェクト13機種、80点を公開」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000336.000019866.html

・BIMobject「2024年のBIMobjectアップデートまとめ」
https://vdc-solution.jp/bimobject/topics/2024_highlights-updates/

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